【超おすすめ】ウッドストーンのソプラニーノに大感激✨

・おすすめのモノ

今回はソプラニーノサックスについてです。

今年に入って石森管楽器から発売された「Wood Stone/ソプラニーノサックス」

先日の東京サクソフォーンオーケストラ(TSO)の特別演奏会で使用したのですが、今までのソプラニーノサックスとは一線を画すクオリティでした。

使用してみた感想をまとめてみたのでぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

そもそもソプラニーノサックスがどんな楽器なのか

僕は大学2年生の時に大学のサクソフォンオーケストラでソプラニーノを初めて吹きました。

大学卒業後は一旦全く吹かなくなりましたが、今は東京サクソフォーンオーケストラ(TSO)にてソプラニーノパートを担当しています。

これまでにいろいろなメーカーのソプラニーノを吹いたことがあります。どこのメーカーのものも素晴らしい楽器なのですがやはりソプラニーノ特有の苦手ポイントがいくつかあります。

①ピッチ、音程

まずソプラニーノで苦戦するのはやはりここだと思います。

楽器によって特徴は異なりますし、調整など楽器の状態で変わりますがどちらにせよ、なかなかクセがあります。特に高音域は替え指をしないと正しい音程に聞こえない音が多いです。

各音のピッチのクセがかなり強いので必然的に音程も不自然になってしまうことが多いです。

音域ごとのクセについてはこちらの記事に書いていますので気になる方は読んでみてください✨

②音のツボ

これも特に高音域ですが、楽器が小さくてマウスピースも小さいので非常にアタック、ロングトーン、ヴィブラートのコントロールが難しいです。

正しいツボを狙わないととんでもない音程で音が出たり、そもそも音が出ないと言ったこともよくあります。

アルトやソプラノと同じようなアタックをするためにはさらに繊細な感覚で狙う必要があります。

低音域に関しては音が開きやすいので音色をきちんとコントロールする上でも正しいツボを捉えることがとても大切です。

③音色のムラ

正しく音が出ても音色をコントロールするのがとても難しいです。

特にオクターブキイを押している音と押していない音で音色の差が大きいです。

ソプラニーノサックスは基本的にサクソフォーンオーケストラ、アンサンブルで使用することがほとんどなので他の楽器と混ざる音色で演奏することも大切です。

そこのコントロールがかなりシビアです。

Wood Stoneは弱点がない!?

ここからが本題ですが単刀直入に言うと、ここまで書いてきたソプラニーノの難しい点は「Wood Stone/ソプラニーノサックス」だとほとんど解決します。

今まで吹いてきた楽器とどう違うのか、実際に吹いてみた感覚をお話しします☝️

①ピッチ、音程

まず一番感動したのはこの点です。

今まで使っていた替え指はほとんど必要なくなりました。(以前必死に記事にしたのが悲しくなるくらいw)

使ったほうが良いかなと感じたのは高い「ミ(実音G)」「シ(実音D)」と真ん中の「ド♯(実音E)」くらい。

この3つに関しても絶対というわけでもなくハーモニーによっては替え指にした方がいいかな、くらいの感じです。基本的には全てアルトと同じ通常の運指で大丈夫です。

ソプラニーノ特有の音程のクセは多少ありますが、アンブシュアのコントロールをきちんとすれば運指はそのままで正しい音程がかなりラクに出せます。

特に驚いたのは中音域以下の音域のピッチがぶら下がらないこと。

今まではオクターブキイを押さない下記のような音は、音程がぶら下がらないようにどこかのキイを押したりアンブシュアでコントロールしていましたが、どうしても音色や響きが他の音と揃いにくくなるのでいつも苦戦していました。

WoodStoneの場合、自然に吹くとむしろ少し高いくらいで鳴ってくれます。アンブシュアを必要以上に締める必要がないので音がつぶれることもなく豊かな音色で演奏できます。

②音のツボ

運指が通常通りになれば音によって音のツボが極端に違う、ということがなくなるので、必然的にラクに音を当てられるようになります。

楽器の反応も非常に繊細なのでゆっくり息を入れての柔らかいpの発音もしやすい印象でした。

サクソフォンオーケストラの中のソプラニーノパートは、ヴァイオリンの高音域のフレーズを演奏することも多いのでこれができるかどうかはかなり重要です。

③音色のムラ

これも替え指が必要なくなると必然的に改善される点ではありますが、それも含め元々の音色が非常に良いので、さらにいいです。

最低音から最高音まで本当にアルトやソプラノのような感覚で演奏できます。

今までは曲を演奏する時も替え指のことを考える割合が多かったですが、この楽器だと余裕を持ってフレーズや細かいニュアンスを意識しながら演奏できました。

TSOの団員の皆さんからも音色がいつもと違う、とすぐ気付かれるくらいには違いがあったようです。

値段もかなり良心的。

僕自身もこのクオリティなら買おうかなと結構真剣に悩んでいます。

価格は現在、

¥580,000(税抜)

となっています。

正直、かなり良心的な価格だと思います。

そもそもアルトやソプラノに比べて圧倒的に需要が少ない楽器なので値段が高くなることも多いのですが、このクオリティでこの価格ならかなりお買い得かなと思います。

個人的には音大にもこの楽器を置いてほしい、、、✨

ソプラニーノサックスの購入を検討している方は(そんなにいないと思いますが)ぜひ一度試してみることをお勧めしますよ✨

商品ページはこちら↓

Wood Stone/ソプラニーノサックス
ゴールドラッカー(素材:ブロンズ)※パームキィの一部シルバープレート調子:E♭/付属キィ:フロントF、HigF#付属品:・ソフトケース(本革)・スワブ・クロス・スムースパッド※マウスピース、リガチャー…

購入は難しい、、けど今使ってる楽器でもっといい演奏がしたい、という方はぜひこちらのソプラニーノ攻略記事を読んでみてくださいね👍

それではまた〜。

こちらの記事も合わせてCheck!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました