今回はアルトサクソフォンのフラジオの運指について。
サクソフォンは管楽器の中でも音域は比較的狭い方です。ただ通常音域より高い「フラジオ音域」をうまく使えるようになれば、演奏の幅は格段に広がります。近年作曲されているオリジナル作品には、かなり頻繁にフラジオが出てくるので、必須のテクニックになってきています。
今回は僕が普段使っている運指を載せますが、フラジオは楽器のメーカーやマウスピース等によって当たりやすさやピッチにかなり差がありますので、参考程度にしていただいて自分で押さえるキイを足したり引いたりして試していただければと思います👍
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この曲ではかなりフラジオ使っていますのでぜひご覧ください(特に中間部)
今回はフラジオの中では使用頻度の高い「ソ」→「ド」の運指を紹介します。そのさらに上の「ド#」→「ソ」は次の記事でご紹介します。
ソ (実音B♭)
まずは通常の最高音「ファ#」の半音上の「ソ」。
①一番よく使うのはこの運指。
②「ソ⇄ファ#」のトリルや連符の時ははこの運指。
③小さい音で伸ばしたりするときにピッチが上がらないようにしたい時はこの運指。
ソ#(ラ♭) (実音H(C♭))
次は「ソ#(ラ♭)」。
フラジオの中でもかなり当てるのが難しい音だと思います。(意外とすっごく高い音の方が出やすかったりします)
①一番使うのはこの運指。
②連符の中で出てきた場合に使うことがある運指。(前後の音によります)
ラ (実音C)
次は「ラ」。よく使うのはこの2種類です。
①ここまで紹介した「ソ」「ソ#」との連結がスムーズ。(ピッチが高くなりやすいので注意)
②ピッチは正確に出やすいが他の運指との連結がやや難しい)
ラ#(シ♭) (実音C#(D♭))
次は「ラ#」。
僕はほとんどこの一種類しか使っていません。
①ここまでの音との連結もしやすく、ピッチも安定しやすい。
シ (実音D)
次は「シ」。
これもこの一種類です。
①ほかの音との連結、ピッチ共に安定している。当たりやすい。
お気づきの方もいるかもしれませんが「ソ#→ラ→ラ#→シ」はひとつのキイを変えるだけでいいので連結がしやすいです。(セッティングやアンブシュアによってはピッチが高く出ることがあるので注意)
ド (実音E♭)
今回の記事の最後は「ド」。
この音は僕は3つの運指を使い分けています。
①一番使うのはこれ(スラーでも当たりやすい。「ド」以外の音が当たらないのが⭕️)
②一番が音量が出る運指。単発で出す時に使うことがある。(この記事の最初に紹介した「ソ」の音も出せる運指なので、吹き方を間違えると違う音が出てしまう)
③連符の時に使う運指。(ひとつ前の「シ」との連結が◎)
次回は「ド#」より上の音
今回は「ソ→ド」の運指を紹介してきました。
比較的曲の中でも登場する頻度の高い音ですよね。少しでも参考になったら嬉しいです✨
はじめにも書いたように、フラジオはたくさん運指のパターンがあります。楽器のメーカーやマウスピース、使っているリードによってピッチや当たりやすさが変わります。
今回紹介したものを参考に工夫して、自分でさらに吹きやすいものを見つけてもらえたらと思います👍
次回は「ド#」よりも高い音の運指を紹介してみます✨
それではまた〜。
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