今回はセルマー社から発売されている「Concept(コンセプト)」のソプラノサックス用について解説します✨
僕も最近同じセルマー社の「S90 180」というモデルからこの「Concept」に変えました。
S90シリーズとの違いについても解説します。
今回はソプラノサックスのマウスピースについてですが、アルトサックスのおすすめマウスピースについては過去に記事を書いていますのでそちらをぜひ読んでみてください✨↓
「Concept」(コンセプト)の特徴
僕は今回コンセプトに変えるまで約10年間「Selmer S90」シリーズを使っていました。(180,170)
そんな僕がコンセプトを吹いて感じたポイントをお話しします。
あくまで個人的な感覚ですのでご了承ください✨
音域を問わず、息の入りがスムーズになった
まず一つ目はこのポイント。
僕自身がマウスピースを選ぶ際に重要視するのが「全音域の吹き心地にムラがない」という点です。
もちろん音色にムラがないことも大切ですが、吹き心地も同じくらい大切です。
S90シリーズがその点で悪い、というわけでは全くないのですが、コンセプトの方が高音域や低音域にいってもほぼ中音域と同じような感覚で吹けると感じました。これはマウスピースの個体問わず感じたポイントです。
具体的に説明すると高音域で音が当たるツボが広く感じ、低音域では上の音に裏返りそうな感覚がしなくなった、という感じです。
ソプラノの苦手な点をうまくカバーしてくれる感じがしてとても吹きやすく感じました。
音のつながりが滑らかになった
息の入りがスムーズになったことで、この点も大きく改善されました。
音と音の間に突っかかりがほとんどなくらくに音が繋がるようになりました。
隣り合った高さの音はもちろんですが、跳躍した際にも非常に滑らかに繋がるのが特徴的です。メロディーラインがよりしなやかに演奏できるようになると思います👍
フレーズや音楽の流れに意識を集中できる
これは上述した2つのポイントがあってのことですが、とても重要なポイントです。
技術的な部分がより容易になったことで、他のことを考えたり意識する余裕が生まれたように感じます👍
ソプラノはアルトに比べてコントロールが難しく、正しいピッチで音を出す、滑らかに音を繋げる、というったテクニックの部分に思考をある程度持っていかれてしまう感覚があったのですが、コンセプトにしてからかなり余裕が生まれて、どういう風に吹こうかな、という音楽の中身について考える余裕ができました。
デメリットはあまり感じていません
マウスピース自体のデメリットは正直ほぼ感じていません。
強いていうなら、S90のマウスピースと鳴る音のピッチに若干差があるのでそれを体に染み込ませないといけないという点ですが、これは違う種類のマウスピースに変えればどんなマウスピースでも必ず起こる現象なので仕方ないかなと思います。
吹いた感じ個体差もそこまで大きい感じがしなかったのも印象的でした。
S90シリーズとの違い
設計の部分の違いは、以下の通りです。
S90 170 | S90 180 | Concept | |
---|---|---|---|
ティップ・オープニング(mm) | 1.07 | 1.12 | 1.06 |
フェイシング(mm) | 18.00 | 18.00 | 21.00 |
(ティップオープニングはマウスピース先端の開きの幅、フェイシングはリードの先端からマウスピースと接する点までの長さを指します。)
オープニングはS90の170とほぼ同じです。非常に狭い部類で、少ない息で楽に鳴らせますが開きが狭い分、音が詰まってしまう傾向があります。僕はその音が詰まる感覚があまり好きではなかったのでS90の180を使っていました。
180はオープニングが広いので息の通りがよく、太い音を出しやすいのですが、その分コントロールが難しく音のムラが出やすいように感じていました。
コンセプトは開きは狭いですがフェイシングがS90シリーズよりも長いので、息が詰まらずに流れてくれる感じがします。
ソプラノのマウスピースに悩んでいる方はぜひ!
全体的に非常にバランスがいいマウスピースなので、選択肢の一つになるマウスピースだと思います。
ぜひ試してみてくださいね✨
楽器店によっては在庫の本数が少ない場合があるのでご注意ください。
それではまた〜。
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