みなさまこんにちは。今回はサクソフォン演奏のアイテムのひとつ、
〔マウスピースパッチ〕
について考えてみようと思います。
なぜパッチを貼るの?
まず初めに言っておきたいのは絶対に貼らなければいけないものではないということです。
僕自身も大学を卒業するまでは「貼ったら音が悪くなる」とすら思っていました笑
ただ色々なパッチを試していくうちに貼ることで得られるメリットを多く感じるようになってきたので、今回は僕自身の経験から感じたことを書いていきます。
そもそもパッチを貼ることで何が変わるのかということですが
- 上の歯が滑らなくなる
- 吹きごこち(抵抗感)を微調整できる
この2点が大きいと思います。
上の歯が滑らなくなる
これは意外と演奏のクオリティに直結します。
基本的にはエボナイトのマウスピースはツルツルなので上の歯に力を入れると前に滑ってしまうことがあります。特に初心者の学生さんなど、サクソフォンを吹くために必要な口の周りの筋肉がしっかり発達していないうちはここは割と大きな問題です。
パッチにを貼ると上の歯が滑らなくなり固定されるため、アンブシュアの安定感は大きく増すと思います。
滑ってしまうストレスがなくなるだけでも十分な効果だと思いますよ👍
どの厚さが適しているかは、その人の骨格、歯並び、使っているマウスピースやリードによって変わるので一概には言えませんが、0.2mm,0.3mmあたりが標準的かと思います。
吹きごこちを変えたくないけど滑るのは防ぎたいという方向けのパッチもあります。
吹きごこちを微調整できる
僕は主にこちらの目的で試行錯誤しています。
厚さを変えることで上下の歯の力のバランスが無意識に変わり、結果的に吹きごこちが変わります。
長くYAMAHAの0.2mmを使っていたのですが、試しに余っていた0.3mmをつけたところ「低い音が出しやすい、、!!」となって、それから色々なものを試すようになりました。
単純に「厚いパッチを貼ると抵抗が増す」というわけではないと思います。
薄いリードを使っていても下顎の力が強いと無意識にリードを強く抑えてしまうので「音がつぶれる」「ビリビリしたノイズが混じる」「息が入りにくく音が詰まる」という現象が起こります。僕はこういう状態でパッチを貼ると「下顎にかかっていた余分な力を上顎に少し移せる」という感覚があります。
結果的にリードを押さえつける力が少し弱まるので先ほどのトラブルの改善につながります。
厚いパッチから薄いパッチに変えるとその逆の効果があります。
息の通り方が変わると音色はもちろん抵抗感、音の当たり方、音量の幅、が変わります。
マウスピースやリガチャーでも音は大きく変わりますが、パッチはもう少し手軽に吹きごこちを調節できるのでおすすめです👍
なんと言っても価格がお手頃です✨
あと少しでベストな吹きごこちになりそう、、という方はぜひパッチを色々試してみてくださいね✨
次回もお楽しみに〜
それではまた。
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