アンコンの季節!【アンサンブルでテクニックや耳を鍛えよう】サックス四重奏のおすすめの曲も紹介✨

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吹奏楽コンクールが一段落して、アンサンブルコンテストに向けての準備を始めている学校も多いのではないでしょうか🎷

少人数でのアンサンブルはテクニックや音程感など技術を磨くチャンスです✨

アンコンには出ない、というみなさんもぜひパートでのアンサンブルに取り組んでみましょう!

吹奏楽との違い

吹奏楽との1番の違いは演奏する人数です。

吹奏楽は少なくても15人〜多いところだと100人近い人数で演奏しますが、アンサンブルは2人から〜多くても10人程度の人数で曲を演奏します。

人数が少ないということは同じ音を吹いている人がいない!ということでもあります。

吹奏楽だとクラリネットとアルトサクソフォン、ユーフォニアムとテナーサクソフォンで全く同じ音を演奏したりすることがありますよね?

少人数でのアンサンブルになるとそれぞれが違う音を吹いていることが多いので、一人一人の責任が大きくなるということでもあります。

ただ人数が少ないことでより細かいニュアンスや表現を作れるということでもあり、それが少人数で演奏する醍醐味でもあります。

サクソフォンパートは四重奏が定番🎷

アンサンブルはもちろんどんな楽器と行っても全く問題ありませんが、珍しい組み合わせとなるとそもsも曲がない、ということにもなります。

サクソフォンパートはぜひ四重奏に取り組んでみましょう。

人数が少ない場合は二重奏、三重奏でももちろんOKです👍

逆に人数が多い場合はパートを重ねるのではなく、2チームに分かれるのが良いでしょう。

編成について

サクソフォンアンサンブルの定番は四重奏【ソプラノ、アルト、テナー、バリトン】です。この編成のために書かれた作品が最も多く、様々なジャンルの曲から選曲することができます。

学校に楽器があり、人数も揃っている場合はチャレンジしてみましょう👍

ソプラノがない場合は【アルト、アルト、テナー、バリトン】という四重奏も可能です。

三重奏の場合は【アルト、テナー、バリトン】【アルト、アルト、テナー】あたりが良いかと思います。

人数が多い場合は六重奏【ソプラノ、アルト、アルト、テナー、テナー、バリトン】や、八重奏【ソプラノ、アルト、テナー、バリトンそれぞれ2人ずつ】も良いと思います。

アンサンブルではどんな練習をするの?

基礎練習は吹奏楽を練習している時とそこまで大きくは変わりませんが、アンサンブルをするときに特に重要なポイントを解説します。

音量のバランス

特に1人がメロディを吹いて他の人がみんなで伴奏をする、といった場合にメロディが埋もれてしまう、ということがよくあります。

基礎練習をするときはいつもより、音量のバランスに意識を向けてみるのもポイントです。

テナーが浮き立つようなバランス、バリトンが浮き立つようなバランス、など色々試しながら良いバランスの響きを覚えていきましょう。

よく陥りがちなのは伴奏をやっているソプラノがメロディよりも大きく聞こえてしまう、という状態です。音域が高い分耳に入りやすいので、特にソプラノの人は音量の変化をたくさんつけられるように練習しましょう👍(小さな音量を入念に)

ハーモニーを合わせよう

吹奏楽の場合は同時に鳴っている音がとても多いので、それだけピッチやハーモニーをあわせるのは難しいです。

四重奏の場合はどんなに多くても4つの音しか同時にはなっていないので、ハーモニーを合わせる練習も、時間をかけて取り組みましょう。

まずは同じ音を吹いているところのユニゾンのピッチを合わせましょう。

次にここはどんなハーモニーなのか、高く吹いたほうがいいのか低く吹いたほうがいいのか、を考えながら練習してみましょう。

サクソフォン四重奏でハーモニーがピタッと合うと、とても倍音が豊かで美しい響きになりますよ!

自分のパートの役割を把握する

これは吹奏楽の時にも重要なことですが、アンサンブルでもとても大切なポイントです。

例えばソプラノだからといってずっとメロディを吹いているとも限らないし、バリトンだからといってずっと伴奏とも限りません。

まずはスコアを見ながら、この部分は誰がメロディを吹いているのか、を考えてみましょう👍

サクソフォン四重奏はメロディの移り変わりが多いので、きちんと役割を把握して演奏するとよりクリアに聞こえるようになります✨

おすすめの曲をいくつか紹介🎷

僕のおすすめの作品をご紹介します。

選曲に迷われている方はぜひ参考にしてみてください✨

四重奏【ソプラノ、アルト、テナー、バリトン】

F.ジャンジャン 作曲|サクソフォン四重奏曲

4つの楽章それぞれが非常に親しみやすいメロディで人気の高い作品です。初めてのアンサンブルだと少し難しいかもしれませんが、ハーモニーやテクニックを磨くにはもってこいの作品です。

J.フランセ 作曲|サクソフォン小四重奏曲

短い3つの楽章からなる小品です。特に1楽章はアンサンブルの楽しみがとても感じられる作品ではないでしょうか。軽快なリズムや多彩なニュアンスの変化を学べます。2楽章はソプラノはお休みでアルト&テナー&バリトンのトリオ、3楽章は複雑なリズムでやや難しい楽章です。

1楽章だけでも取り組んでみると良いと思います。

J.B=サンジュレー 作曲|サクソフォン四重奏曲

サクソフォン四重奏の最も古い作品の一つで、とても美しいメロディやハーモニーが「これぞ四重奏!」といった感じの作品です。

テクニック的にものすごく難易度が高いわけではないので初めてのアンサンブルでチャレンジするのも良いでしょう。ハーモニーや伴奏のリズムがシンプルなので、役割も比較的わかりやすいでしょう。

E.グリーグ 作曲:伊藤康英 編曲|抒情小曲集より

元々は66曲からなるピアノ曲集ですが、その中から伊藤康英氏によって5つの曲が抜粋されてサクソフォン四重奏版に編曲された作品です。

それぞれ「故郷にて」「家路」「エレジー」「パック」「昔々」と副題がついておりでどれも親しみやすい曲調の作品です。

アンサンブルのスタートにはとてもピッタリだと思います。

長生淳 作曲|彗星 〜トルヴェールの《惑星》より〜

近年のアンサンブルコンテストで聞かない年はない、言わずと知れた人気曲です

ホルスト作曲の組曲『惑星』を元に書かれた『トルヴェールの《惑星》』という作品の中の一曲です。

非常に高いテクニックとアンサンブル力が必要な作品ですが、とても神秘的でかっこいい作品です。

練習時間が十分に取れるのであればぜひチャレンジしてみてほしい一曲です。

A.デザンクロ 作曲|サクソフォン四重奏曲

こちらも彗星と同じくアンサンブルコンテストでよく演奏される名曲です。

全3楽章からなる作品で、全部演奏すると15分ほどの作品です。アンサンブルコンテストでは3楽章だけ演奏されることがほとんどです。

非常に緻密な作品で、ソプラノからバリトンまで難易度は高めです。

サクソフォンの機能性や音色などをたっぷり堪能できる作品で迫力満点のクラシック作品です。

複雑なハーモニーをひとつずつ読みというていくのがとても楽しい一曲です。

三重奏、五重奏のおすすめ曲

高橋伸哉 作曲|パッション【ソプラノ&アルト&バリトン】

キレのいいリズムとポップなメロディー、おしゃれな中間部が魅力的です。

やや特殊な編成ですが、非常にアンサンブルが楽しい作品です。

福田洋介 作曲|さくらのうた【ソプラノ&アルト&アルト&テナー&バリトン】

2012年の吹奏楽コンクール課題曲「さくらのうた」のサクソフォン5重奏版。

非常に滑らかで美しいメロディや、ハーモニーのうつり代わりが魅力的な作品です。

天野正道 作曲|セカンド・バトル【ソプラノ&アルト&アルト&テナー&バリトン】

連符たくさんのテクニカルな作品です。ソプラノ、アルト、テナーのソロ回しなど非常に疾走感のある曲です。

細かい音符が多いのでテクニックを磨くにはぴったりな作品です。

アンサンブルにチャレンジしよう!

アンサンブルは吹奏楽と違う楽しみや学びがたくさんありますので、ぜひじっくり時間をかけて練習してみほしいなと思います。

アンサンブルで得たテクニックやハーモニー感は間違いなく吹奏楽をする上でも役に立つことばかりです。

ぜひサクソフォンアンサンブルを楽しみましょう!🎷

それではまた〜。

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